東京五輪2020から正式種目となったスケートボード。
2021年7月25日に、スケートボード男子ストリート決勝が行われ、初の金メダリストは日本の堀米雄斗さんが獲得しました。
その活躍の一方で、TV放映時の解説者・瀬尻稜さんの話し方が「フランクでおもしろい」とツイッター等で大きな話題に。
そこで今回の記事では、スケボー決勝のフランク解説のまとめや、解説を担当した瀬尻稜さんについてご紹介します。
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【東京五輪】スケボー解説・瀬尻稜の発言まとめ!
東京五輪2020のスケートボード男子ストリートでは、堀米雄斗さんが初の金メダリストとなり大きな話題となりました。
そのTV中継の実況担当は倉田大誠さん(フジテレビ)で、解説はプロスケートボーダーの瀬尻稜さんが担当。
まじめな倉田アナウンサーと、フランクな口調の瀬尻稜さんの2人の掛け合いが面白いとネット上で話題になりました。
瀬尻稜さんのフランク解説はどこが面白かった?
瀬尻稜さんは選手たちの技を見るたびに、自身の感想をフランクな口調で述べていたのが特徴的でした。
たとえば、高難度の技を決めた選手に対しては、つぶやくように「やっば」と一言…。
スケボーの解説です。好き。
#スケートボード pic.twitter.com/TmUfg3lyZK— MARico (@tmymgg) July 25, 2021
選手がきちんと正確に技を決めたことを、瀬尻稜さんが「びったびたにはめてきましたね~」と言うと、大倉アナは返答に窮したのか「びったびたですか?」と答えていました。
スケボー解説「びったびったはめてましたね〜」
実況「びったびったですか?」
解説「びったびったですねぇ」
#スケートボード pic.twitter.com/MQpsdDMi5g— 下町ナポレオン Downtown Napoleon (@K604Z) July 25, 2021
そのほかにも瀬尻稜さんは選手の技を見るたびに、
- すごいっす!
- やばいっす!
- ハンパねえ~
…と感想をつぶやいたり叫んだりしていたため、「瀬尻稜さんが『いいっすねえ~』のときは採点が7~7.5くらい」というような目安作っている人も!
スケボー解説の瀬尻さん面白くて素人にも分かりやすいから裾野ひろがったんじゃない??w
選手のこともアイツとか言ってて完全に近所の兄ちゃん感w#スケートボード pic.twitter.com/dlc3tKQbK5
— to sea (@puttosea) July 25, 2021
また、大倉アナウンサーが堀米雄斗さんのことを「アメリカでプロになって帰って来た」選手だと説明すると、解説の瀬尻稜さんは「鬼ヤバイ」と発言。
スケボーでの名言。
アナウンサー『アメリカに渡ってプロになって帰ってきた堀米雄斗』
解説『鬼ヤバい』#スケートボード
— ふる(どうでしょう藩士) (@moonkiba) July 25, 2021
大倉アナがまじめに解説しているだけに、解説の瀬尻稜さんのフランクな言葉が面白く感じられますね!
さらに、瀬尻稜さんは大倉アナから「(スケボーの技は)どのくらいあるか?」と問われた際、「無限っすね~」と答えたシーンも多くの人がおもしろいとツイートしていました。
解説「スケボーは技がたくさんありますのでー」
実況「どのくらいあるんでしょう?」
解説「無限スねー」#スケートボード— 808戦車 (@rabbitkicks) July 25, 2021
そんな瀬尻稜さんと、フランク解説をまじめに受け止める大倉アナのコンビがたまらなく面白かったようです。
それにしてもスケボーの実況解説「クラス一真面目な委員長メガネくんといつもサボってるヤンキースケボーくん、接点なさそうな2人だけど実は放課後は親友同士」みたいに絶妙な凸凹コンビでこのキャスティングしたNHK、神だと思う
— 今日のむいむい (@mui_king) July 25, 2021
スケボーのこの「勉強もし、安定感もある真面目なアナウンサー」と「理解っている分フランクな解説になるトッププレイヤー」のコンビ、漫画でしか成立しないベストコンビなのでずっとこのままやってほしい
— 損おじ (@fukumimasuzoi) July 25, 2021
瀬尻稜のフランク解説は、ネット上でも高評価!
オリンピックでのフランクな言動は、否定的にみられることも少なくありませんよね。
しかし瀬尻稜さんのフランク解説の場合は、スケートボードという競技であったこともあって、ネガティブに捉える人がほぼいませんでした。
また、瀬尻稜さんはどの国の選手のことも褒め、失敗した人には気持ちに寄り添った発言をしていたため、好感度を持たれたようです。
スケボーの解説の人、どこの国の選手もみんな褒めてるし予選落ちした選手にも「超頑張ったっすよ」「カッケーっす」とか言ってて優しさが伝わってきてとても良い
— ちかり ⊂(´・ω・`)⊃ (@soleil_731) July 25, 2021
競技としてのスケボーを初めて見ました🛹めっちゃ面白かった❗️堀米選手、金メダルおめでとうございます🥇
解説の方の話し方や内容がすごく良かった。かっけー(笑)
日本の選手、外国の選手関係なく、技が成功したら絶賛し、失敗してもそのチャレンジを讃える。聞いていてすごく気持ちよかったです。— おぎん (@ogin_gs) July 25, 2021
フランクでゆるい口調の瀬尻稜さんでしたが、スケボーの競技に関する質問にはきちんと解説していたので、初心者にもとてもわかりやすかったようです。
解説の方、瀬尻さんというのか。
ユルいだけでなく、大切なことをきちんとお話してくださってた。
私は少なくとも、今日で、スケボーに対しての見方が変わりましたよ!
#スケートボード— TAMA (@rose0601) July 25, 2021
途中、選手が次々とトリックの技に失敗してこけまくっているときには、その理由の1つとして「スケボーの大会は朝からやるのは珍しい」とフォローする場面も。
スケボー解説の瀬尻さん『スケボーの大会は昼間とか夜にやることが多くて、今回のように朝からやるのは珍しいんすよ。』
私『SK∞でスケボーの試合夜にやってたけど、夜にやるの界隈では一般的だったのか!初めて知った!』— ┏┛旧支配者のくとぅるふ君┗┓ (@Kutuluu_iaia) July 25, 2021
「オリンピック選手なのに、なぜみんな転んでばかり?」と思っていたスケボー知識のない人も納得できる話でしたね。
スケボー解説者の瀬尻稜って誰?
瀬尻稜さんはプロのスケートボーダーですが、東京五輪では解説者を務めています。
「スケボーの技術はいまいち…?」と思いきや、実は相当な実力者なんです!
- 生年月日:1996年12月11日
- 出身地:東京都
- 身長:177cm
瀬尻稜さんは幼稚園の頃、父親の影響でスケートボードを始めました。
実家近くの武蔵野ストリートスポーツ広場で練習を積んだ瀬尻稜さんは、11歳のときに最年少でAJSA グランドチャンピオンになり日本一に!
しかも瀬尻稜さんは2010~2012年まで3年連続でグランドチャンピオンになっています。
また、2010年からは海外大会にも出場し、17歳だった2013年にはワールドカップで日本人で初の優勝を果たしました。
今ゆるーくいいカンジの解説してる瀬尻稜は世界大会で何度も優勝してて本人もオリンピック目指せるくらい上手いけど、日本発祥のスケートボードの大会をプロデュースしたりカルチャーとしてのスケートボード大事にしてる人。オリンピックで初めて観る人も意識したバランスいい解説。#スケートボード
— にゃあすけ (@nyaasuke_jr) July 25, 2021
注目選手である瀬尻稜さんはスポンサーも複数ついていて、
- ムラサキスポーツ
- レッドブル
- オークリー
恐らく年収も相当なのではないでしょうか。
瀬尻稜がオリンピックに出なかった理由は?
瀬尻稜さんも今回の東京五輪に出場していたら、メダルを狙える実力がある選手です。
それなのに出場しなかった理由は、オリンピックには出ずに、自分は楽しくスケボーしたいと思ったからなのだそう。
海外の大会に多く出るようになってから、勝つだけじゃなくて、自分が楽しむために大会に出るんだっていうのを、いろんなスケーターから感じて。自分でもそう強く思っていた時期が、ちょうど五輪競技になるって決まった時期だったんです。だから『いや、オリンピックは出ないっしょ。俺は楽しくスケボーするっしょ』って思って、目指さなかったんです(笑)
引用元:https://the-ans.jp/column/110916/2/
瀬尻稜さんは、スケボーを楽しむ気持ちと大会で勝つことのバランスを大事に考えているようです。
つまり、自分の中で勝つことが全てになって楽しむ気持ちが減っちゃうのは違うな?と思うから、オリンピックを目指さなかったということですね。
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だからたまにはオリンピック目指せばよかったかな?と思うこともあるし、オリンピックを目指す若い子を否定する気持ちもないとのこと。
当時のオリンピックに対する考え方と今の考え方は、正直ちょっと違って、たまに本気でオリンピックを目指しても良かったかなって思う時もあります。そうしたら、また違った見方ができたかもって。だから、オリンピックを目指している若い子たちを自分は応援したいし、全然否定しません。ただ、あくまでバランス。楽しむ部分が減って、大会で勝つことが全てになってしまったら、ちょっと違うんじゃないのって。世界には両立しているヤツもいるし、それは可能ではあると思うんですよ」
引用元:https://the-ans.jp/column/110916/2/
今回の東京五輪では、堀米雄斗さんの金メダルはもちろん、瀬尻稜さんのフランク解説の効果もあって、多くの人がスケボーに注目したことと思います。
将来的には日本でもスケボーが文化として根付いていくことを願っている瀬尻稜さん。
「10年後とか、普通に子どもが公園でスケボーする姿を見られたらうれしいですね。そのきっかけになれればいいと思います」
そんな瀬尻稜さんの夢がかなうのも、もうすぐそこ!という感じですね。